激減した「サブウェイ」じわり

一時の低迷期を乗り越えじわじわ復活

 このところ、サブウェイが増えている。

 コロナ禍当初にビジネス街等で30店の閉店を余儀なくされたものの、その後追い上げを図り、2024年3月8日の「フルルガーデン八千代店」で国内200店舗目となった。既存店売り上げも42カ月連続プラスだという。

■パンの使用期限は1日のみ

 特筆すべきは、パンの新鮮さ。メーカーから生地を冷凍状態で仕入れ、店舗で解凍・発酵・焼き上げを行うのだという。

 「小麦の奴隷」など、工場で仕込んだ生地を店舗で焼き上げるタイプのベーカリーチェーンが近年増えているが、サブウェイでは昔からその方式だったわけだ。



 サンドイッチは、ただおいしく、美しく作ればよいというものではない。テイクアウトの割合が高いため、スピードも重視されるのだ。土井氏によると、注文から会計まで約2分30秒を目標に提供されている。社内コンテストなどにより技術の向上を推奨しており、おすすめサンドイッチを30秒以内で作れるスタッフもいるそうだ。

■セルフオーダーのメリット・デメリット

 「お客様の好みを聞きながら仕上げる従来の方式はサブウェイの特徴ではあるが、一方でハードルが高いと感じる方もいる。2022年からテスト的に導入を始め、現在までに19店舗まで増えてきた」(土井氏)
 筆者自身も、サブウェイでの注文時に好みを伝えることや、サンドイッチが作成されていく様子を見守りながらショーケースのそばをじりじりと進む過程に居心地の悪さを感じていた一人である。

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