「残念ながら、2027年の名古屋までの開業は実現できる状況にはありません」

3月29日、国のモニタリング会議で、JR東海の丹羽俊介社長は、リニア中央新幹線の品川・名古屋間の開業延期を苦渋の表情で述べた。丹羽社長は開業の遅れを「静岡工区の遅れ」と指摘している。

(中略)

こうしたなか、実業家の堀江貴文氏(ホリエモン)は、自身の「X」で《リニア中央新幹線の2027年開業が断念されたことで静岡県知事に怒っています》とポスト。あわせて公開された動画では、
「日本の大動脈である東海道新幹線が止まると、日本経済にも大きな影響が出る。そのバックアップ手段にもなる」
などとしたうえで、
「リニア中央新幹線に使われている超電導磁石の技術は世界をリードしている。それで、人材も確保され、各企業も超電導技術に投資してサプライチェーンを形作りつつあるが、静岡県知事のおかげでもうすべて台無し。静岡県が儲からないという話じゃなく、日本の国益の話なんだよ」
と怒りをあらわにした。さらに、「岸田首相もガツンと言ってあげてください、国もガツンとやるべきです」として、「これは決断の時なので、みんなで静岡県知事を落選させましょう」と話した。

JR東海は、公開した資料で《引き続き、早期の開業を目指して、全力を挙げて取り組んでいく》としているが、視界不良は続きそうだ。4期連続で当選している川勝知事の任期は2025年6月まで。一部では、5期めの準備も着々と進めていると報じられている――。

https://news.yahoo.co.jp/articles/b2d63575007961e573bdf8929c7ebcdabf724e89