「ガザで集団殺害」 ホロコーストになぞらえ ブラジル大統領

https://news.yahoo.co.jp/articles/c2d2f9c291b98d3066cafb46263ba42611316485

18日、エチオピアの首都アディスアベバで記者会見するブラジルのルラ大統領(AFP時事)

 【アディスアベバAFP時事】ブラジルのルラ大統領は18日、イスラエルによるパレスチナ自治区ガザへの報復攻撃について、「ジェノサイド(集団殺害)だ」と糾弾した。

 イスラエルのネタニヤフ首相は声明で「恥ずべき深刻な発言だ」と猛反発した。

 ルラ氏は、エチオピアの首都アディスアベバで開催中のアフリカ連合(AU)首脳会議で記者団に語った。「ガザでパレスチナの人々に起きていることは歴史上なかった」と述べた後、「いや、あった。ヒトラーがユダヤ人殺害を決断した時だ」とも主張した。

 ネタニヤフ氏は「ナチスとヒトラーによるホロコースト(ユダヤ人大虐殺)にイスラエルをなぞらえることはレッドライン(越えてはならない一線)を越えている」と強調。ブラジルの駐イスラエル大使を召喚し、抗議する考えを示した。

 ブラジルは20カ国・地域(G20)議長国を務め、ルラ氏は新興・途上国「グローバルサウス」の代表格。