これは革命への道なのか?
習近平政権から逃れた中国のインテリが日本に大集結、中国国内の政治対立が日本を巻き込み始めた

日本に中国から多くの知識人が押し寄せている。
中国で言論統制が厳しさを増しているためだ。
属性はジャーナリスト、人権派弁護士、ドキュメンタリー映画の監督、出版業者、学者、芸術家と多岐にわたる。
あたかも清朝末期に日本で西洋思想を吸収した後に帰国し、辛亥革命(1911年)をリードした先人たちのようだ。

そうした知識人の例として真っ先に挙げられるのが、歴史学者で経済学者の秦暉(しん・き)氏だ。
リベラル派の大物で、2015年には、清朝帝政の呪縛から解き放たれた中国で
立憲民主主義が定着しなかった経緯を検証した著書、
『走出帝政 (「帝政を抜け出す」)』(邦訳未刊)が発売停止に追い込まれた。
現在は東京大学客員教授を務める。

秦氏は都内の大学などで2023年から「全球化和亜州(グローバリゼーションとアジア)」と題する連続講座を実施中で、
毎回超満員となっている。

■「東京で中国を再建する」
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■大物外交官によるバックアップ
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国際情勢の変化で、在日中国人コミュニティ内で政治的傾向の違いが鮮明になってきているのだ。
いずれにせよ、東京では体制派と反体制派が共に存在感を示すようになっており、
今後何らかのきっかけで摩擦が起きる可能性についても想定しておく必要があるだろう。
日本の国内に「もう一つの中国」が出現しつつあるとすら言える状況なのだ。
もはや日本人は中国政治をめぐる鋭い矛盾に、部外者ではいられなくなってきた。

https://news.yahoo.co.jp/articles/82ea537b0e3926d7dee54bef91e14b95bbcec08a