Appleの「M3」は何が進化した?3分で分かるスペック比較
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/1543276.html

Appleは30日(米国時間)、新型の「MacBook Pro」(14インチと16インチ)、そして「iMac 24インチ」を発表した。これら3機種に共通して搭載されるのが「M3」シリーズのプロセッサとなる。

■GPUの改良
M3の最大のトピックは、CPUではなくGPUにあり、新たに「Dynamic Caching」という新技術を取り入れた。
また、ハードウェアアクセラレーテッドレイトレーシングやメッシュシェーディングといった新しいレンダリング技術も取り入れ、レンダリング速度はM1と比較して最大で2.5倍高速になった。

このうちDynamic Cachingは、リアルタイムでハードウェアのローカルメモリの使用量を割り当てられるようになるというもの。
従来のGPUは、複数のタスクがある場合、メモリ使用量が最大となるタスクに対してメモリが割り当てられており、リソースを有効活用できなかった。
一方Dynamic Caching技術ではタスクに必要で正確な量のメモリのみが使われるようになるという。

この技術は業界初としており、開発者に対しても公開され、今後のGPUアーキテクチャの基礎になるという。
Dynamic CachingによりGPUの平均使用率が向上し、負荷の高いプロ向けアプリケーションはゲームにおける性能が大幅に向上するとしている。

加えて、レイトレーシングやメッシュシェーディングの対応により、結果的に、M3はM1と同等の性能を約半分の消費電力で実現でき、一方でピーク消費電力時は最大で65%高い性能を発揮できるとしている。

(以下略)