FCNTのLenovoグループへの事業譲渡、清算配当率は「0%」
https://www.tsr-net.co.jp/data/detail/1198076_1527.html

本資料には、事業譲渡代金を19億1,000万円(予定)とする一方、清算配当率は「0%が見込まれる」と記載している。このため、「清算配当による場合と比較して再生債権者に有利な弁済率が見込まれる」と、事業譲渡スキームの正当性を主張している。

破産(清算)を想定した場合、保有するソフトウェアや特許権、商標権などの無形固定資産について、「当社が販売する製品の開発・製造上で不可欠な技術ではあるが、他社事業の製品開発・製造に転用可能な汎用性には欠く」(本資料)と判断したという。

また、簿価約6億円の在庫については、「FCNTの製品を修理する際に用いる修理用部材である」「他社事業に転用可能な汎用品のみではなく当社向けのカスタム品も相応にある」(本資料)とし、換価費用を見込んだ上で清算価値は0円とした。これらを考慮し、清算配当率は0%と試算した。

再生手続の進捗によっては、一般債権者への初回の弁済率は0.5〜1%を上回ることも想定しているという。また、追加で原資が確保できた場合、追加弁済することも明らかにしている。

(抜粋)