ロアアームの亀裂などでトヨタがリコール、59万台超を無償修理へ
2023.06.28 日経クロステック

トヨタ自動車が2023年6月23日に3件のリコールを国土交通省に届け出た。
[1]ロアアーム、[2]バックドアの防水用キャップ、[3]ヘッドライト──の不具合に起因するリコールである。
リコール台数は合計で59万4391台。そのほとんど(99.9%)がロアアームによるリコールが占める。

原因はボールジョイント取り付け部に生じた亀裂。最悪の場合、走行安定性を損なう恐れがある。
リコール対象車はヤリス、アクア、シエンタ。リコール台数は59万台を超える。

[1]のロアアームによるリコールの原因は、ロアアームとナックルをつなぐボールジョイント取り付け部に生じた亀裂。そのままの状態で凹凸のある路面を走行すると亀裂が進展し、ロアアームが破断する場合がある。
すると、ボールジョイントが脱落して走行安定性を損なう恐れがある。ロアアームのプレス成形時の不良や、溶接時の不良、ボールジョイント取り付け時の不良で亀裂が生じた可能性が考えられる。
対象となるクルマは、「ヤリス」「アクア」「シエンタ」の3車種。リコール台数は59万4140台だ。

製造期間は3年5カ月(2019年12月11日~2023年5月9日)で、市場から31件の不具合が報告された。このうち、4件は走行安定性に関する不良だ。ただし、事故の報告はない。
対策は、左右のロアアームを点検し、亀裂があるものは良品と交換する。

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