構造は意外とシンプルで、既存のエンジンに追加で搭載することもできるこの“補助ブレーキ”は、
電気を流すと制動力が発生する電磁ブレーキを基本に考えられているもの(逆に電流が止まると制動力が発生するタイプなども考慮はされている模様)で、
ドライブ軸と同軸にマウントすることでドライブ軸そのものを減速する。

──補助ブレーキのマウント方法などを解説する図版。

既存のエンジンに取り付けるのもスペース的に無理はなさそうだ。

──(左)エンジンのこの部分に、このように(右)マウント。

この補助ブレーキは、ホイールを減速する前後ブレーキに対しフロントフォークやスイングアームに与える影響が小さく(ここはエンジンブレーキと同様)、
かつ電子制御らしく一定の挙動が発生したときに自動的に作動することで、ライダーが感じる“フィーリング低減を抑制”するのだという。
わかりやすく言えば、挙動がとっちらからないとか、フロント荷重をなるべく逃がさないように作動する、ということだろう。
ドライブ軸に制動力を働かせるという意味ではエンジンブレーキと似た部分もあるかもしれないが、
エンジンブレーキは回転の上下や選択したギヤによって減速成分が変化するし、
また減速中のシフトダウン操作によっても荷重の変化が起こる。
ゆえに、この“補助ブレーキ”のほうが挙動を安定させるのにより有効と言えそうである。

いわば電磁式エンジンブレーキ?! カワサキの新たな特許、ブレーキリリース時の挙動を安定を保つという
https://news.yahoo.co.jp/articles/4ba1bc9f1e2d23b7619d8193ef3217c5f4e160a4