【北京=三塚聖平】中国国営新華社通信によると、中国の外交担当トップ、王毅(おうき)共産党政治局員は18日、訪問先のミュンヘンでのブリンケン米国務長官との会談で、米中間の懸案となっている気球問題に関して「これまでのやり方を改め、武力を乱用して中米関係を損なったことを直視、解決する」ことを求めた。

新華社は同会談について、米側の求めに応じた「非公式な接触」と伝えている。王氏が、気球問題に関して「中国側の厳正な立場を表明した」と強調している。

王氏は18日にミュンヘン安全保障会議で演説し、気球は「民間用」で、偏西風の影響を受けて予定していたルートを外れて米上空に入ったと改めて表明。米軍が気球を撃墜したことは「明らかに慣例や国際条約に反している」と反発し、米側に責任があると主張した。

https://www.sankei.com/article/20230219-SWLE43K2D5PT5CA5VTEQUMXGQY/