人材派遣業者の「パソナ」は10日、3つの市から受託していた新型コロナワクチン接種のコールセンター業務について、
相談員の数が不足していたと発表しました。1年半で約11億円分です。

 「パソナ」によりますと、大阪府枚方市、吹田市、兵庫県西宮市の3つの市から受託していた
ワクチン接種の電話相談業務で、昨年11月、相談を受けた数と予約の数にズレがあることが発覚。
調べたところ、再委託していた業者「エテル」が、相談員の数を水増しし、ウソの報告をしていたことがわかりました。

 水増しされた数は、一昨年3月以降、西宮市で約4億5000万円分など、3つの市を合わせて10億8000万円分に上ります。

 西宮市によりますと、実際に稼働していた相談員の数は契約の約6割しかなく、
かかってきた電話に対し、半分ほどしか受けられなかった時期もあったということです。


 西宮市の担当者「席数不足によって、電話をかけたけれどつながらなかった市民もいると思うので大変申し訳ない」

 「パソナ」は、返金するとともに「業者を変更し、管理体制を強化する」としていて、
虚偽の報告をした「エテル」は「離職率が高く、人が足りなかった」と話しているということです。
https://news.yahoo.co.jp/articles/bfbc17b7410544f7b0d595011603169ee7e167a4