加速する梅干し離れ 消費量約20年で4割減 製造業者が苦境「倉庫がパンクして商品の行き場がない」

ご飯のお供として愛されてきた梅干しの消費量が激減している。総務省の家庭調査によると、1世帯(2人以上)当たりの消費量は
2002年の1053グラムがピークとなり、21年には658グラムとなり約4割減。スーパーで大きめのパックを500グラムとすれば、
658グラムはその少し多めのイメージだ。梅干し業界は売り上げ減が続いており、ある業者は「梅干しの倉庫がパンクしていて、
多くの商品が行き場のない状況です」と苦境を訴える。

■若者で「強い酸味が苦手」の声も
ではなぜ、梅干し離れが進むのか。食の選択肢の多様化、朝ごはんにパンを選ぶ人が多くなったこと、家族構成の変化…。
いろんな要因が推測される一方で、強い酸味が苦手な若者もいるという。業界では若者の心をつかむため、はちみつや、オリーブオイル、
トマトエキス、キムチなどを入れた梅干しも販売し、打開策を模索している。

梅樹園自身は、ツイッターを使っておいしい食べ方や豆知識を紹介。カレーに梅干しを一粒乗せるといい具合にマッチすることや、
白湯に梅干しを入れると体の芯から温まることなどを投稿しており、じわりと人気を集めている。担当者は「現状を打破するために
弊社ができることをやっていきたい。梅干しが食べたくなった時には我慢せずに食べていただけると助かります」と話している。

https://news.yahoo.co.jp/articles/904ac7fa5646acc25015cd1c6ad4e20e3e4271b7
長く食卓で愛されている梅干しだが、実は消費量が減っている(いずれも梅樹園提供)(まいどなニュース)
https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/t/amd-img/20230113-11402411-maidonans-000-1-view.jpg