【AFP=時事】救命手術を要する乳児に対し、両親が新型コロナウイルス感染症のワクチン接種者からの輸血
を拒否しているとして、当局が乳児の保護を求めて提訴した裁判の審理が6日、ニュージーランド・オークランド
の高等裁判所で始まった。

母親によると、生後4か月の乳児は、肺動脈弁狭窄症により「緊急手術」を必要としている。ただ両親は、メッセ
ンジャーRNAを用いたワクチンを接種したドナーからの輸血を望まないため、手術の実施が遅れている。

当局側は、ワクチン接種者の血液を使うことに危険性はないとの判断から、献血の受付時にワクチン接種の
有無は確認していないとして、ワクチン未接種者に限定した輸血はできないと説明している。

当局としては、乳児の部分的な保護権を得て、手術を実施したい意向だ。

問題をめぐっては、両親を支持する抗議デモも起きており、ワクチンに関する誤情報の影響の大きさが示され
ている。この日も、約150人が裁判所の外で両親に対する支持の声を上げた。

https://news.livedoor.com/article/detail/23330940/