米ニューヨーク州バッファローのバッファロークリーク学院チャーター校に通う7年生のロメロ・アーリー君(12=写真右)は、同級生の
メルビン・アンダーソン君(12=同左)が履き古してボロボロになった靴を履いていることを理由に、他のクラスメートからしょっちゅう
「汚い」などとイジメられているのを見るに見かねていた。

 先月、もう我慢できないと感じたロメロ君は母親に頼んで、大きな靴屋に連れて行ってもらい、それまでに貯めていた
小遣いをはたき、135ドル(約2万円)の「ナイキ・ダンク」という白と黒のバスケットシューズを購入。翌日、学校でメルビン君にプレゼントした。

「お金は払わなくていいからね。これは君へのプレゼントだから」

 メルビン君は、思いもよらない好意にビックリ。でも「心からうれしかった」というメルビン君は、同校のブライアント・ブラウン先生に靴を見せ、事情を話した。

 ブラウン先生がロメロ君とメルビン君のツーショットと2人の話をフェイスブックに投稿したところ、急拡散。地元メディアはもちろん、
ワシントンポスト紙などにも取り上げられたため、全米の注目が集まった。

 ロメロ君自身も、背が低いことを理由にイジメられたことが何度もあったので、イジメられる側の気持ちが分かるという。

 メルビン君がイジメられるのを見て「悲しくなったし、怒りも感じました。ものすごく不愉快だったし、他の人のことでも本当に胃が痛くなりました」という。

「自分がイジメられた時の気持ち。どんな人間もあんな気持ちになっちゃいけないんです」

 人の心の痛みが分かることは本当に大切なこと。えらい!

https://news.yahoo.co.jp/articles/cf406d1d5d6a38cd2365eba6a4b75e53902a5cbb