李克強首相、最高指導部から退任 中央委員を外れる
中国・台湾
2022年10月22日 14:06 [有料会員限定]

【北京=多部田俊輔】中国の李克強(リー・クォーチャン)首相が共産党の最高指導部を指す政治局常務委員から退任することが22日、決まった。同日閉幕した第20回党大会で、党序列約200位以内の中央委員に選出されなかった。常務委員は中央委員の中から選ばれており、李氏にはその可能性がなくなった。

李首相を巡っては、異例の3期目に入る習近平(シー・ジンピン)総書記(国家主席)とともに最高指導部にとどまり、2023年3月に首相退任後も党内で一定の影響力を及ぼすとみられていた。

党指導部には「党大会時に67歳以下は続投し、68歳以上は引退する」という年齢制限の慣例「七上八下」があった。ただ、今回の党大会では69歳の習氏が残り、67歳の李氏が退くという異例の展開となった。

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGM21BR00R21C22A0000000/