■マウントを取って自慢話ばかり

 ある相談者の40代男性は、大学時代に彼女と別れてから女性関係がサッパリ。得意先の女性に好意を抱くも、距離の縮め方が分からず、困っていたという。

「私は最初の面談で女性とのことを質問していたのに、その男性が話す内容は有名大学を卒業したとか、ウチの会社はこんなにすごいといった肩書のことばかりでした。
それだけ自慢話をまくし立てるのは、心が満たされていないことの裏返しで、承認欲求が強いのです。満たされていれば、自慢話に終始しませんから。このタイプが、
たとえば同僚の飲み会や合コンに誘われたりすると、相手が男性であれ、女性であれ、常にマウントを取ろうとします。彼女どころか、友達ができるはずがありません」

 山崎氏のところには、マウント傾向の夫に嫌気がさして離婚相談に訪れる女性もいる。妻がいるという点でぼっちとは言い切れないが、そういう夫は概して職場と
自宅を行き来するだけで、友人付き合いがなく、社会的に孤立しているのが特徴で、事実上のぼっち中年だという。

「コロナ禍で友人付き合いが減ったとはいえ、緊急事態宣言やまん延防止措置が解除されたタイミングで昔の仲間と感染に気をつけながら同窓会などを開くことは
あり得ることです。ところが、ぼっち中年は、コロナ禍になる前から、高校や大学など昔の友達がほぼいません。周りが結婚して家庭を持つことで生活サイクルが
変わって疎遠になることはあっても、何とかやりくりして会うことを計画するのがぼっちではない人。ぼっち中年は自分の過去にも自信がないから、没交渉になるんです」

https://news.yahoo.co.jp/articles/180593b4f05acbe5f9225122f6c26c9d43cc874b