そして地方のラーメン二郎のほうが(すべてではないけれど)、かなり「しっかりした量」を提供する傾向にあるとおもう。

 旅をして、遠路はるばる地方の二郎へ行くと、想像を越えて多い、というのが何度も経験したことである。

 先だって、まさにそういう瞬間があった。

 ラーメン二郎を、時間を計りながら食べるようになって、580回余りになるのだが初めて15分を越えてしまったのだ。

15分を超えたら「席を空ける」
 15分は、ラーメン二郎のひとつの基準である。

 「ラーメンが提供されてから15分以内に席を空けて欲しい」というのが店側が共通でおもっていることらしいのだ。
荻窪店は明記しています。荻窪店は昼いくのと夜いくのとで量が全然ちがっていて、ちょっとおもしろいです。

 15分で「席を空ける」こと。これが書かれてないけど二郎の掟。

 「食べきる」ではないのが大事です。

 食べきろうが食べきれまいが15分経ったら、席を空けて、客を回転させて欲しいというのが行列店としての
お店の願いってことですね。大盛頼んでもいちおう15分以内って感じですねえ。
15分で食べきる自信のない量を頼んではいけないってことでもある。

 計測して580余回、初めて15分を越えてしまったのだ。15分12秒。汁は飲まないがそれ以外を完食するのに
それだけかかってしまった。自分としてかなり衝撃の(屈辱的な)数値である。

 ひたすら苦しかった。

 この日はかつてないくらいの体調の悪さで15分であったが、でもかなりの量で、もし絶好調でむかって
トップスピードで食べきっても8分切れるかどうかの量だっただろう。

 ブタ2つがあまりに巨大であった。

 ひさしぶりに「ラーメン二郎に負けた」とおもった瞬間である。

 途中からはひたすらに苦しいだけだ。

https://news.yahoo.co.jp/articles/78d1e5ac5c1bcac3d98d9575e7af8d2bfdcaea4c