日本電産カリスマ会長「社長はまだ見習い」…株主総会で激高「嫌なら株買うな」

 「社長はまだ見習い。今一生懸命教えている」

 永守氏は京都市のホテルで開かれた総会で、同席した関潤社長(61)をこう評価した。

 関氏は、日産自動車の副最高執行責任者(副COO)を経て、2020年1月、永守氏に招かれる形で日本電産入りした。翌年6月には永守氏からCEOを継承し、22年3月期の業績は、過去最高を更新した。

 だが、関社長がCEOを兼務した21年6月に1万2000円を上回っていた株価は、世界的な半導体不足の影響などで、今年4月には8000円台に下落。永守氏が「耐えられない水準だ」といらだちを募らせ、関氏は就任1年足らずでCEOから「降格」された。

 ところが、永守氏のCEO再登板後も株価は8000円台にとどまっている。総会で永守氏は「世界の株価が下がっている。日本電産だけ上がることはない」と釈明する一方、「嫌だったら、買わなければいい。会場を出たら売ってくれ」と激高する一幕もあった。


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