【独自】知床観光船 去年も「座礁事故」…船長は“涙で謝罪” 乗船者語る当時の様子
https://news.yahoo.co.jp/articles/8ea34a021f38cb5757dd239ae8f71340db7a3556
■「船主に亀裂」荒天も…なぜ出港?
この座礁事故の後も、「KAZU 1」は引き続き観光船として使用されていました。しかし…。
別の運航会社の男性:「自分が見た感じだけど、船の前側のほうが割れていた。そのまま(海に)降ろしているから。そこが大きく亀裂が入って、水が入った可能性もある」「(Q.その亀裂から時々水が?)(亀裂から)水が出ていましたね。冬の間、凍るわけだから。プラスチックの中で凍るということは、膨張するから、剥離(はくり)しちゃう」「(Q.修理はされていない?)していないですね。どうしてしなかったのか、分からない」
にわかには信じがたい船の状態。そして、23日、同業者が今シーズンの運行を始めていないなか、「KAZU 1」は初めて船を出しました。
波が高く周囲は危険だと、出港を止めるよう呼び掛けましたが、船長は忠告を無視し、出港しました。
別の運航会社の男性:「『やめたほうがいいぞ』とは言いました」「(Q.その時、船長はどういう反応?)『はい』とは言ったけど。そのまま…。仲間の船が、誰であってもいるのであれば、きのうみたいな時でも、多少の人は助けることができたかもしれない」
その船長を知る人物に、話を聞きました。
地元漁師:「(Q.経験が浅い人を使っているような話?)そうだね。何年もいた人は、いないみたいだからね」
海上保安庁の関係者によると、事故を起こした「KAZU 1」の運航会社はここ2、3年で度々従業員が変わり、頻繁に事故が起こるようになったといいます。
国交省は、運航会社に対して特別監査を実施。海上保安本部は船長に対し、業務上過失致死容疑などを視野に捜査を進めています。