損保、ロシアで保険全面停止
日系企業の事業継続困難に

 東京海上日動火災保険などの日本の損害保険会社がロシアに進出する日系企業向けの保険契約の引き受けを全面停止していることが9日、分かった。ロシアの取引禁止措置を踏まえたもので、新規契約に加え既存契約の更新もできないという。日系企業は無保険の状態になったり、地元損保との契約を迫られて保険料負担が高まったりする可能性がある。

 ウクライナ侵攻による情勢不安が長期化する中、日系企業の事業継続の困難さが増している。

 日系企業がロシアで工場を建てる時などの保険は日系損保に頼ることが多い。損保は欧州系損保などに顧客を紹介、そのリスクを肩代わりする再保険料を受け取っている。

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