熊本県、県産アサリを12日出荷再開 条例も9月施行へ
熊本
2022年4月6日 18:05

熊本県の蒲島郁夫知事は6日の記者会見で、県産アサリの出荷を12日に再開すると発表した。スーパーや百貨店などと協定を結び、県産アサリを消費者に確実に届けられるようにする。併せて「熊本県産あさりを守り育てる条例」(仮称)を策定し、県議会の承認を得て9月施行を目指す。蒲島氏は「偽装を一掃し、熊本ブランドの信頼回復に努めたい」と強調した。

条例案は県産アサリの適正な流通・販売を実現するため一定の海域を指定し、そこで漁をする漁業者(漁協)を支援する。これまで短期間しか保存されなかったこともあったという流通記録の保存も求める。

熊本県産アサリを巡っては、輸入アサリを短期間県内の海で育てて県産と偽る問題が起きていた。県は2月に県産生鮮アサリの出荷を停止し、流通経路の調査などをしていた。偽装防止のため、トレーサビリティー(生産流通履歴)を明確にするなどの対策を進めていた。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOJC0670V0W2A400C2000000/