中国の若者がインスタントラーメンを食べなくなった3つの理由
3/18(金) 16:36

オミクロン株の感染拡大の影響で、中国の深圳、上海、長春、青島などで厳しい外出制限が続いているが、昨今、中国の若者は非常時の強い味方であるインスタントラーメンをめっきり食べなくなったという。
その影響で中国のインスタント麺業界で4割のシェアを占める「康師傅」(カンシーフー)や、次に有名な「統一」(トンイー)などの食品企業は軒並み収益が悪化している。
若者たちがインスタントラーメンを食べなくなった背景には一体何があるのか?分析してみると、3つの理由が浮かび上がってくる。

1つ目の理由は健康志向ブーム、そして急激に変化する彼らの食生活だ。

Z世代と呼ばれる20代の若者たちは幼い頃からネットがある環境で育ち、あふれる情報の中で生活している。そこには国内だけでなく海外の情報も多数含まれており、とくに海外の美容やファッション、健康情報に関心が高い。

日本の「青汁」が身体によい、長寿になるという情報を聞けば、「青汁」をネットで取り寄せて毎日飲んでいるという人もいるし、都市部では退勤後にスポーツジムに通い、汗を流したあと、以前の中国人なら口にしなかった生野菜のサラダを食べたり、たんぱく質中心、低カロリーの食事を取ることを心がけたりしている、という人もいる。

デリバリーが急激に発達した

2つ目の理由は、1つ目にも関連することだが、デリバリーの発達により、そもそもインスタントラーメンをあまり必要としなくなったことが挙げられる。

続く
https://news.yahoo.co.jp/byline/nakajimakei/20220318-00287208