ロシア軍はウクライナ侵攻に動員した約19%の戦術大隊を失う

ポーランドのディフェンス・メディア「Defence24」は14日、ウクライナ侵攻のため動員されたロシア軍は22の戦術大隊(BTG)を失ったと結論づけた。


https://defence24.com/armed-forces/land-forces/russia-losing-22-battalion-tactical-groups-is-btg-a-myth-or-is-it-truly-effective-in-combat-analysis

ロシア軍はウクライナを侵攻するため117個の戦術大隊(BTG)を動員、1個のBTGは戦車中隊/10〜13輌、
機械化大隊(中隊3個)/40〜45輌、自走砲中隊/6輌、ロケット砲中隊/6輌で構成されており、3月10日までに確認されたロシア軍の損失(戦車×164輌、歩兵戦闘車×129輌、
装甲兵員輸送車×47輌、装甲牽引車×57輌、空挺部隊用車輌×28輌、
自走砲×25輌、ロケット砲×19輌)を当てはめると以下の通りになる。

戦車中隊×12〜15個

BMP-2/3機械化中隊×5〜6個

BTR-80/82A機械化中隊×3〜4個

MTLB機械化中隊×5個

BMD-2/4およびBTR-D/MDM空挺中隊×4個

自走砲中隊×4個

ロケット砲中隊×4個

つまり5個のBTGは戦車中隊と機械化中隊の70%以上失い、
10個のBTGは戦車中隊を失い戦闘能力が30%以上低下、他の損害も加味して米軍の損害判定の基準を適用すると
「ウクライナ軍は22個分に相当するロシア軍のBTGを無力化(戦闘に耐えられないステータスに追い込み戦場からの離脱・再編成に追い込んだという意味)した可能性が高い」これはロシア軍がウクライナに投入した全BTGの約19%に相当する。

この結果についてDefence24は「ロシア軍全体の勢いを停止させるほどのダメージではないが侵攻作戦を大幅に遅らせるだけの効果はある。
さらに局地的な戦闘に敗れたという心理的な要素はロシア軍の潜在的な能力をさらに低下させるだろう」と述べており、
物資輸送に使用されるトラックを200輌以上も失ったことはロシア軍の補給に大きな問題をもたらしている可能性が高く「これが戦場で放棄される車輌の多さの要因かもしれない」と指摘。
https://grandfleet.info/european-region/russian-troops-lose-about-19-of-tactical-battalions-mobilized-to-invade-ukraine/