「やたらと“エビデンス”を求める人」と「陰謀論にハマる人」、その意外な共通点
じつは両者は似ているのかもしれない…
松村 一志
成城大学専任講師

■「それってエビデンスあるんですか?」

 世の中には、それを言われると言葉に詰まってしまう「脅し文句」がある。
 「誰に向かってものを言っているんだ」とか「……ですが、何か問題でも?」といった言い回しはその典型だ。
 最近そこに加わったように見えるのが、「それってエビデンスあるんですか?」である。

 誰かがこう問い詰められているのを見ると、見ているこちら側まで少しドキッとしてしまう。
 もちろん、何らかのデータを持っていれば良いのだが、24時間365日あらゆる発言をデータに基づいて行うわけではない。
 だから、隙あらばこのフレーズを使うことができる。
 そういう事情もあってか、「個人的な意見ですが……」とか「あくまで印象ですが……」とあらかじめ断ってから話し始める光景も珍しくない。

(以下略、続きはソースでご確認ください)

現代 2022.01.09
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/91226