ホンダが2021年にフルモデルチェンジ発売した、新型シビックシリーズ。これには後追いでタイプRが準備されており、2022年の発売が予告されていた。
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その発売に先駆けて公開されたのが、ドイツ ニュルブルクリンク サーキットでのタイムテストモデルで、ボディ表面には偽装シールが貼られているものの、新型シビックタイプRのエクステリアを確認できるところまで来ている。

ただし、パワートレインについては未だ明らかとされていない部分が多い。
特に電動化に関する部分では、二大予想誌「ベストカー」と「マガジンX」でも意見が対立している。

■次期型シビックタイプRがコンベンショナルエンジン最終モデルの可能性、K20C型をそのまま継続する案
新型シビックタイプRは、従来型(K20C型)キャリーオーバーの2.0L VTEC-TURBOを搭載し、コンベンショナルエンジン最終モデルとしてデビューする、と予想するのが「ベストカー」である。

ホンダは2040年にグローバル生産モデルでエンジン車の全廃を宣言しており、EVとFCVのみの生産に移行していく。特に日本国内では、2030年の段階でハイブリッドを含めた電動化率100%の達成を予告している。

ホンダが明言している電動化タイミングに沿って考えていくと、2022年発売モデルはコンベンショナルエンジンとして発売できる最後のチャンスということになる。

ただし、無視できないのが欧州市場である。メーカーに課せられる罰金制度もスタートしており、新型タイプRがコンベンショナルエンジンを搭載するとなれば、CO2排出量基準をオーバーしてしまうだろう。
それでもタイプRは販売台数としては少ないから、BEVの「HONDA e」やe:HEV搭載の他モデルで、CO2排出量をカバーできるという計算も成り立つかもしれない。

■シビックタイプR電動化案、48Vマイルドハイブリッド vs SPORT HYBRID SH-AWD
一方で、欧州市場での長期的な販売を考えると、CO2排出量基準を満たさないモデルをこれから新規に導入していくのは、後々の負担となるのは明らか。

従来型の2.0L VTEC-TURBOエンジンをベースに、何らかの電動化が盛り込まれると考えるのが「マガジンX」である。
(続きあり)
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