松本城でレーザーマッピング、水面には光る「水鏡」

 長野県松本市の国宝松本城で、天守や石垣に鮮やかなレーザー光線を映し出すイベントが行われている。「レーザーマッピング」と呼ばれる手法を使った初めての試み。市中心街を光で彩るイルミネーションと合わせ、冬季の観光誘客を図る。

 「松本城〜氷晶きらめく水鏡〜」と題し、市や商工関係団体などの組織委員会が主催した。音楽とともに、内堀の2か所から照射された青や赤など色とりどりのレーザー光線が内堀の水面にも映し出され、タイトル通り水鏡のようだ。

 演出を担当した都内の照明デザイナー矢野大輔さん(37)は1日の点灯式で、石垣からエネルギーがわき出し、市全体に降り注ぐ「現在」、長い年月を積み重ねた時代の熱量を表現した「過去」、これからの松本城に向けてワープしていくような「未来」の三つを施したと説明。「毎日見ても飽きないようにした。日本中の皆さんに見てほしい」と呼びかけた。

 点灯式では、東京五輪閉会式に登場した松本市出身のダンサー、アオイヤマダさん(21)がパフォーマンスを披露。集まった市民に「今という時間を楽しんでください」と語りかけた。

https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/12/20211203-OYT1I50135-1.jpg

https://news.nifty.com/article/economy/economyall/12213-1362331/