参院静岡補選に川勝知事、リニア水問題「争点」と主張 知事選経緯踏まえ参戦≠フ構え

静岡県の川勝平太知事は6日の定例記者会見で、7日告示される参院静岡選挙区補欠選挙に関し「最大の争点は水。静岡県の水を守る人を支援していきたい」と述べ、リニア中央新幹線工事に伴う大井川の水資源問題が争点の一つとの認識を示した。補選は、自民党の前参院議員が6月の知事選出馬に伴い辞職したため行われる。その前議員に大勝し4期目に入っている川勝知事は「そこ(知事選)でも最大の争点が水でありリニアだった。知事選と連動している参院補選だ」と主張した。

その上で、補選では無所属の元県議、山崎真之輔氏=立憲民主、国民民主両党推薦=を支持すると明言。「この問題について私と山崎くんは協力してきた。日程が合えば、求められれば(応援演説に)行くことはやぶさかではない」とした。知事選で山崎氏は川勝氏陣営の選対に入っていた。

川勝知事はまた、岸田文雄首相のリニア問題へのスタンスに関し「(斉藤鉄夫国土交通相に)推進しなさいと指示したのであれば、県民を逆なでする、無理解をベースにした発言」と述べた。斉藤国交相は5日の就任会見で「JR東海に地元に分かりやすく丁寧に説明するよう指示する」としつつ、リニアについて「三大都市圏間の人の流れを劇的に変え、国民生活にインパクトをもたらす重要な事業だ」と話していた。

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