宇宙航空研究開発機構( JAXAジャクサ )は1日、鹿児島県 肝付きもつき 町の内之浦宇宙空間観測所で同日午前に予定していた固体燃料ロケット「イプシロン」5号機の打ち上げを直前で中止した。
地上のレーダー設備の不具合が原因で、新たな打ち上げ日程は決まっていない。

JAXAの発表によると、レーダー設備から送られてくるイプシロン5号機の位置情報に、誤った時刻が表示されることが打ち上げの十数分前に判明。
その後も改善されず、19秒前に手動で緊急停止した。

イプシロン5号機は全長26メートル、重さ96トン。JAXAの小型衛星と、大学や企業が開発した超小型衛星計9基を搭載。
宇宙空間へ到達後、これらを軌道に投入する予定だった。

レーダー設備は可搬式で、25日に種子島宇宙センター(鹿児島県)から打ち上げる予定のH2Aロケット44号機にも使用される予定。
JAXAは不具合の原因究明を急いでいる。

https://www.yomiuri.co.jp/science/20211001-OYT1T50213/