厚生労働省は、医師が処方した薬の内容を記した処方箋の電子化を2023年1月から始める方針を決めた。
政府が進めるデジタル化の一環で、患者が薬局に処方箋を持参する手間を省き、高齢患者らの過剰な服薬を防ぎやすくする。
電子データの管理は国が設置する専用サーバーで行い、今年11月からシステムの構築に着手する。

処方箋は、医師が患者を治療するために必要な薬の種類や量、使用方法を書いた書類。現行では、医療機関で発行されたものを患者が薬局に提出し、薬剤師が調剤している。

電子化された新システムでは、医師が診療中に処方情報を入力し、薬局の薬剤師がそれを引き出す。
サーバー内で健康保険証の情報と連結されるため、患者は、保険証か保険証の情報が分かるマイナンバーカードを見せるだけで調剤を受けられる。
処方箋を紛失するリスクも減る。

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