国会がデジタル化しない理由は「国会議員のITリテラシーが低いから」――
IT導入に積極的な国会議員が実名で回答したアンケートで、こんな結果が出た。
「紙資料のほうが好きだと感じる人が多い」「慣習を変える意思決定をする人がいない」といった意見も多かった。

アンケートは、官庁などの働き方改革コンサルティングを手掛けるワーク・ライフバランスが、同社が定めた「デジタル実践議員宣言」に賛同した国会議員100人に、8月6日から16日に行い、実名による公表を前提に、49人が回答した。
回答者には、野田聖子衆院議員(自民)、鈴木宗男参院議員(維新)などが含まれている。

国会のデジタル化が進まない原因を選択式で質問したところ(複数回答)、議員のITリテラシーの低さと、紙資料が好きな人の多さを挙げた議員がそれぞれ約7割に上った。

「議員のデジタル実践が進まないことで国民が困ること」(自由回答)については、「データに基づいた政策が行われない結果、税金の無駄遣い」(玉木雄一郎衆院議員/国民民主)、「国会がオンライン審議・採決を導入しないことで、コロナ禍におけるテレワークの呼びかけなどが説得力を失っている」(音喜多駿参院議員/維新)、「デジタル化関係の政策が進まず、我が国のデジタル化が遅れる」(西村康稔衆院議員/自民)などの声が出た。

国会質疑のオンライン化がメディアで話題になっている。
調査の自由回答でも「国会のオンライン化・デジタル化」を求める意見が12人の議員から集まるなど、議員の注目も高いことが分かった。

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