往年の映画「フィールド・オブ・ドリームス」のロケ地、アメリカ・アイオワ州で12日、初めて大リーグの試合が行われ、選手たちが映画さながらにトウモロコシ畑から歩いて登場して観客を沸かせました。
1989年にアメリカで公開された映画「フィールド・オブ・ドリームス」は、不思議な声を聞いた主人公がトウモロコシ畑を切り開いて球場をつくると、20世紀初頭の伝説の選手たちがよみがえるという物語で、アカデミー賞では作品賞など3部門にノミネートされ、日本でも人気となった作品です。

大リーグ機構は、この映画のロケ地となった中西部アイオワ州の人口4000人余りの町に、映画さながらの球場を建設し、12日、ホワイトソックスとヤンキースの試合が初めて行われました。
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試合は当初、去年8月に行われる予定でしたが、新型コロナの影響で1年延期され、はじめに、映画で主演したケビン・コスナーさんがグラウンドに登場して「夢は生き続けている」とあいさつしました。

そして、およそ100年前のデザインのユニフォームに身を包んだ選手たちが、映画と同様に外野フェンスの奥にあるトウモロコシ畑を通ってグラウンドに姿を見せると、集まった8000人のファンから大きな歓声と拍手が送られました。

試合は両チーム合わせて8本のホームランが出る打ち合いとなり、9回にホワイトソックスのアンダーソン選手が逆転サヨナラツーランを打って9対8で勝ち、劇的な展開で特別な一戦に花を添えました。

この球場での試合は来シーズンも行われるということです。

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