新型コロナウイルスのワクチン接種後に副反応の疑いがあると報告された事例について、厚生労働省が最新の分析結果を公表しました。
接種後に死亡した人は先月下旬の時点で、ファイザーのワクチンが100万人当たり19人、モデルナは100万人当たり2.2人で、接種と因果関係があると結論づけられた事例はなかったとしています。
これは厚生労働省が、4日夜開いた専門家部会で報告しました。
それによりますと、新型コロナウイルスのワクチン接種を受けたあとに死亡が確認された人は、先月25日の時点で、
▽ファイザーが828人で、100万人当たり19人、
▽モデルナは6人で、100万人当たり2.2人でした。
因果関係があると結論づけられた事例はなかったということです。
また、心臓の筋肉や膜に炎症が起きる「心筋炎」や「心膜炎」の疑いがあると報告された人は、先月25日の時点でファイザーのワクチンが43人、モデルナが3人で、いずれも100万人当たり1.1人の割合でした。
厚生労働省は、「2種類のワクチンは接種している年齢が異なるため、単純な比較はできない」とした上で、いずれも接種体制に影響を与える重大な懸念は現時点で認められないとして、引き続き接種を進めていくことにしています。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210805/k10013182051000.html