ひろゆき VS 編集者
――僕(インタビュアー:種岡)は『1%の努力』という本を編集したんですが、ひろゆきさんって、よく自己啓発書を否定していますよね?

ひろゆき氏:はい。必要ないと思っているので。「どんな本を読んだらいい?」と聞かれたら、すかさず「本を読むくらいなら寝たほうがいい」と言っています。

――それって、あなたの感想ですよね?

ひろゆき氏:まあ(笑)。僕も自己啓発書を出しているので、自分で否定するのもなんなんですが……。少なくとも僕にとっては「役に立たない」と思っているんです。僕のまわりの成功者で、「自己啓発書を読んでます!」っていう人も見たことがありません。

――言わないだけかもしれませんよね?

ひろゆき氏:隠れてコッソリ読んでる可能性はありますよね。ただ、人生が変わるほど大きなきっかけになったと思うんなら、「これ読んでみて!」って勧めると思いますけどね。

 逆に、種岡さんはなぜ役に立たないものを作っているんですか?

――「役に立つ」というところがズレていると思うんですが。別に役に立たなくていいと思いますよ。ひろゆきさんは役に立つと思って映画を見たりゲームしたりしていますか?

ひろゆき氏:いや、たんなるヒマつぶしですけど。

――本だってヒマつぶしでいいじゃないですか。

ひろゆき氏:それだったら、小説とかマンガとかエンタメ要素の強いものを読んだほうがいいじゃないですか。わざわざ自己啓発書を選ぶ必要がない。

――自己啓発書を読むと、気分が上がりますよね。テンションが上がるというべきか……。それって、元気になる曲を聴いたり、アクション映画を見てスッキリする感覚と近いと思います。そういう瞬間を味わうことも、必要な人には必要ですよ?

ひろゆき氏:へー。そんな人もいるんですね。じゃあ、栄養ドリンクみたいに一瞬だけテンションが上がるためだと割り切って読めばいいんじゃないですかね。