https://news.yahoo.co.jp/articles/ebd59917a78256a6a30ae16819c6afd3a3a468b7

リアルすぎて重い…40代女性の苦悩を描く漫画が教えてくれるもの

1月期『その女、ジルバ』に続き、4月期では『大豆田とわ子と三人の元夫』、『生きるとか死ぬとか父親とか』『ソロ活女子のススメ』など、40代女性を主人公に据えたドラマが増えている。

これらは坂元裕二のオリジナル脚本による『大豆田〜』を除き、漫画もしくはエッセイを原作とした作品だが、40代女性を描く徹底したリアリティで高い評価を得ている漫画がある。

「このマンガがすごい!2020」オンナ編第3位選出、第23回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞に選出、「マンガ大賞2020」2次ノミネートもされた雁須磨子氏の『あした死ぬには、』だ。

◆40代の女性たちが直面する様々な変化と問題

これは、42歳独身・映画宣伝会社勤務の本奈多子(ほんなさわこ)を中心に、40代の女性たちが直面する働き方の変化や友人との付き合い方の変化、更年期障害や親子の問題などがオムニバス形式で描かれている作品。

2018年3月28日から太田出版のwebメディアで連載されており、単行本はすでに3巻まで発売されているが、そこに登場する人々は、まるでどこかで見られたり会話を聞かれたりしていたのではないかと思うほどのリアルさだ。

それにしても、いったい何故、40代女性を主人公に? 著者の雁須磨子氏は言う。

「自分が40代になってすぐに主人公と同じように夜寝ている間に動悸がするようになって、『これは死ぬ可能性があるな』『このまま目が覚めないこともあるのかな』と思ったんです。そのとき初めて自分が不慮の事故など以外の理由で死ぬことを想像したんですね。

私はもともとあるあるモノを描くのが好きなので、等身大の40代女性の作品を描けたら良いなと思っていたんですが、更年期障害というものが自分にどんな風に訪れるかに興味があったこともあり、それも込みで描いてみるともっと広がるんじゃないかと思いました」