全仏オープンでの記者会見拒否が議論を呼んだ大坂なおみは、大会棄権を発表するとともに、メンタルヘルスの問題に苦しんでいることを明かした。

【画像】「今の状況は意図していなかった」大会棄権とうつ病を告白した大坂なおみのツイッター全文

 アスリートの心の健康を守るべきなのは当然だ。大坂にはテニス界にとどまらず、多方面から激励の声が寄せられている。

 一方で、一連の大坂の行動には疑問の声もあるようだ。メディアによっては、辛辣な批判もみられる。
イタリア紙『Repubblica』には、「過度のリアクション」「ローランギャロスからの撤退を急いだかのような決定には不明瞭な点が多い」との批判記事が掲載された。

 記事では大坂の決断を「本当に困惑」「客観的にセンセーショナル」と表現。不安に襲われ、うつ状態にもあったという説明に、
「これらの理由は完全にリスペクト」としたうえで、「だが、なぜ最初からそれをすぐにオープンに言わないのか?」と主張している。

「どうして、メンタルヘルスを危険にさらす質問をするとメディアを非難するのではなく、これを言わなかったのか? 
我々ジャーナリストが完璧でないというのはOKだ。だが、精神科に行くような質問を聞いたことなどない」

 さらに、東京五輪まで2か月を切っている中で「コートから少し離れる」としたことについても、「本当に理解できない」と同メディア。
「ナオミの善意と彼女の理由を受け入れ、早い回復を願う」としたうえで、「未解決の質問は永遠の謎のまま残る」と続けた。

「なぜ最初から言わないのか?」大坂なおみの一連の行動を伊メディアが疑問視「本当に理解できない」
https://news.yahoo.co.jp/articles/8f262bf63622680656d4d4613741a0ddd7dc6882