ゲーム開発元と2人のゲーマーが、PCデジタルゲームの流通におけるValveの支配をめぐって同社に訴訟を起こした。
Wolfire Gamesのブログ(インターネットアーカイブ)で、CEOのデビッド・ローゼンが、Valve Corporationに対し反トラスト法に違反しているとして、ゲーム開発者を代表して集団訴訟を行うことを明かした。
ローゼンは、SteamがPCゲーム市場をほぼ独占しており、Valveが各ゲームの売り上げから30%の手数料を徴収しているため、ゲームの価格が上がっていると主張している。
また、そのシステムから逸脱しようとすると、ゲームが「Steamから削除」されることも指摘している。
4月28日に提起した訴訟の動機について、ローゼンは「ゲーマーとゲーム開発者がValveの行いにより損失を被っている」ことだと述べた。

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「個人的に大きなリスクを背負っていますが、個人的利益のために訴訟を行っているわけではありません。
もし損害賠償が支払われるのであれば、それは一緒に訴訟を起こしたすべての開発元とゲーマーの皆さんへ分配されます」
さらにローゼンは、Steamでゲームを販売した際に問題に遭遇した開発者は自分だけではないとも述べている。
「ほかのストアで低価格を設定していた開発元は、”そのストアでの価格を上げなければSteamからゲームを削除する”という連絡をValveから受けたと考えています」。
この行動は反トラスト法に違反しているとローゼンは主張しており、訴訟を起こすに至ったという。

ValveがSteamでデジタル市場を支配しているとして『Overgrowth』開発元などが提訴 高い手数料を徴収しゲームの値上げにつながっていると主張
https://news.yahoo.co.jp/articles/db5a0d0402cae8dd6769ca8e9258ef753a23711c