大分県警大分東署は、佐賀関港で海に転落した乗用車から女性(84)を救助したとして、大分市猪野、造園業三浦正樹さん(47)に感謝状を贈った。
小学3年の長男と釣りをしており、海に飛び込んで女性を引き上げた。

署によると、4月7日午後3時頃、女性の車がバックで急発進して海に落ちた。ぼう然としていた三浦さんは、長男の「パパ」という叫び声で我に返り、海に飛び込んだ。

車は水深3メートルほどにあり、開いていた助手席側の窓から女性を助け出した。20年以上続けているダイビングの経験が生きたという。

三浦さんは次男を乳幼児突然死症候群で亡くしている。「命より大事なものはない」と日本赤十字社が行う心肺蘇生やけがの手当ての講習を受けていた。
救助した女性には意識があり、命に別条はなかった。

贈呈式で、芹川俊彦署長は「命を懸けた勇気ある行動。我々警察官も見習いたい」と述べた。
三浦さんは「無事でよかった。親として、子どもの手本になるような生き方をしたい」と話した。

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読売新聞
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