エジプトのスエズ運河で座礁し航路を塞いでいる大型コンテナ船の離礁作業について、
スエズ運河庁のラビア長官は27日「特定の時間軸はない」と述べ、メドが立っていないことを明らかにした。
座礁船を所有する正栄汽船(愛媛県今治市)は日本時間27日夜に離礁を目指す考えを26日に示していたが、難航しているもようだ。

離礁作業では、大潮の時期に当たるこの週末に満潮で水位が上がるのを利用し、座礁したコンテナ船「エバーギブン」をタグボートで動かそうとしている。
運河庁は船首の周りの土砂2万立方メートル近くを取り除く作業を進め、26日に9割完了したと表明していた。

ラビア氏はスエズ市内での記者会見で、エバーギブンの「かじが動いた」と述べ、作業に一定の進展があることを強調した。
座礁の原因については「技術的問題やヒューマンエラーの可能性もある」と語った。同庁は当初、砂嵐が原因との見方を示していた。

スエズ大型船離礁、満潮でも難航 運河庁「メド立たず」
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGR274J50X20C21A3000000/