除染土で野菜栽培 再利用に住民反発も―環境省・東日本大震災10年
https://www.jiji.com/jc/article?k=2021030900208&;g=soc

 東京電力福島第1原発事故に伴い帰還困難区域に指定されている福島県飯舘村の長泥地区では、除染土を使った農地で、野菜や花を栽培する実証事業が行われている。
環境省は、除染土を農地造成や公共工事に再利用する計画を掲げるが、安全性を懸念する住民から反発も出ている。

 「実証事業の結果、安全性をしっかり示すことができた」。
昨年12月、飯舘村で開かれた会合で、環境省の担当者は胸を張った。

 放射性セシウム濃度が1キログラム当たり5000ベクレル以下の除染土のみで、インゲンとキャベツを栽培。収穫物の放射性セシウム濃度はそれぞれ同0.4ベクレル、同1.6ベクレルと、国の基準値(同100ベクレル)を大幅に下回った。
(略)