スイス、国民投票で「ブルカ」を実質的に禁じる法案可決
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3月7日、スイスで実施された国民投票で、イスラム教徒の女性が着用する顔を覆う衣装「ブルカ」を実質的に禁止する法案が僅差で可決された。写真は同日、チューリヒで作業にあたる選挙事務所のスタッフ(2021年 ロイター/Arnd Wiegmann)
[チューリヒ 7日 ロイター] - スイスで7日に実施された国民投票で、イスラム教徒の女性が着用する顔を覆う衣装「ブルカ」を実質的に禁止する法案が僅差で可決された。公式な暫定開票結果によると、賛成が51.2%、反対は48.8%。

この法案は右派の国民党が提案。直接イスラムに言及しておらず、マスクを着用した暴力的な抗議活動を阻止することも目的の1つに挙げているものの、地元政治家やメディア、推進派の人々は、実態としてブルカを禁じることを目指すものだと指摘している。

国民党議員で国民投票委員会の委員長を務めるワルター・ウォブマン氏は投票前、「スイスでは顔を隠さないことが伝統だ。これはわれわれの基本的な自由を表す要素の1つでもある」と語り、顔を覆うのは過激で政治的なイスラムの象徴で、これが欧州で存在感を強めているが、スイスに居場所はないと強調した。