宇宙航空研究開発機構(JAXA)は4日、小惑星探査機「はやぶさ2」が地球に持ち帰った砂について、想定していたより硬かったと発表した。上空からの観測で、小惑星「リュウグウ」は「中がスカスカ」で「岩石はつまんだら砕けるくらいもろい」とみられていた。しかし、採取した砂は地球の石に近い硬さだったという。JAXAは今後、1粒ずつ構造を調べ、カタログ化する方針。

 JAXA宇宙科学研究所が現在分析を進めているのは、はやぶさ2がリュウグウに1回目に着陸した際、表面で採取した砂。はやぶさ2が持ち帰った約5・4グラムのうち、3グラムほどにあたる。砂が酸化しないように窒素を満たした設備で、1粒ずつ重さを量り、顕微鏡で観察している。臼井寛裕(ともひろ)・地球外物質研究グループ長は「砂がけっこう硬く、簡単につまむことができて驚いた。崩れるようなものではなく、石や鉱物に近い感じだ」と話した。

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