自動運転車が事故を起こした場合の捜査の要領を記した文書を警察庁がまとめ、全国の警察に通知したことが26日、関係者への取材で分かった。通知は24日付。
新技術に関する情報を共有し、捜査の不備などを防ぐ狙いがある。

 ホンダが11月、「レベル3」と呼ばれる自動運転機能を世界で初めて搭載した高級車「レジェンド」を年度内に発売すると発表したことを受けた対応。
ドライバーの運転をサポートする機能にとどまるレベル2までと異なり、レベル3では高速道路の渋滞時など一定の条件下でシステムがすべての運転操作を行う。

 「基本的捜査事項」と題する文書では最初の手順として、車検証やステッカーで事故車両が自動運転車か確認する必要があると指摘。
次に事故発生時の状況が、自動運転の条件を満たしていたかを調べるべきだとした。

 システムの故障の有無を確認する必要性も明記。故障なら車内に表示が出る場合があると記した。

 その上で、車両を押収し、自動運転のシステムの作動状況が記録された装置の分析をメーカーに依頼すべきだとした。
装置には、自動運転の条件から外れる際に出る警告や、ドライバーが居眠りで対応できなくなった場合などの時刻が記録されているという。

 事故の状況によっては、過失がドライバーにあるのか、システムを設計したメーカーなどにあるのか争われるケースがあるとみられる。
警察庁幹部は「客観的な証拠の分析を通じて判断することが重要で、捜査の現場としっかりと情報共有したい」と強調した。

 同庁は、今後の事故の分析などを通じて、本格的な捜査マニュアルの作成を検討する。 

自動運転車事故の捜査要領=手順や確認事項、全国で共有―警察庁
https://www.msn.com/ja-jp/news/national/%E8%87%AA%E5%8B%95%E9%81%8B%E8%BB%A2%E8%BB%8A%E4%BA%8B%E6%95%85%E3%81%AE%E6%8D%9C%E6%9F%BB%E8%A6%81%E9%A0%98%EF%BC%9D%E6%89%8B%E9%A0%86%E3%82%84%E7%A2%BA%E8%AA%8D%E4%BA%8B%E9%A0%85%E3%80%81%E5%85%A8%E5%9B%BD%E3%81%A7%E5%85%B1%E6%9C%89%E2%80%95%E8%AD%A6%E5%AF%9F%E5%BA%81/ar-BB1ceX3y