JALの777、油圧不具合で羽田引き返し 那覇行きJL921便
2020年12月8日 20:51 AviationWire

12月8日午後4時25分ごろ、羽田空港を離陸した日本航空の那覇行きJL921便(ボーイング777-300型機、登録記号JA8944)で、
3系統あるうち1系統の油圧システムに不具合を示す表示がコックピット内に出たため、羽田へ引き返した。
エンジンに異常はなく、乗客乗員にけがはなかった。同便は機材を変更し、午後7時4分に那覇へ向けて再出発した。

JL921便は、乗客154人(幼児2人含む)を乗せて羽田を午後4時4分に出発し、D滑走路(RWY05)から同23分に離陸。
JALによると、離陸直後の上昇中に不具合が表示され、機長が引き返しを判断した。着陸は通常通りで、着陸時に優先権がある「緊急着陸」ではなかった。
羽田には午後5時20分に戻った。

3系統の油圧システムは機内の左右と中央にあり、不具合があると表示されたものは中央で、詳しい原因を現在調べている。
また、当該機のエンジンは今月4日に那覇空港で左エンジンのファンブレード2枚が損傷した777-200(JA8978)と同じく
米プラット&ホイットニー(PW)製PW4000シリーズを2基搭載しているが、今回のトラブルはエンジンとは無関係だという。

JL921便は機材を同型機(777-300、JA752J)に変更し、乗客152人(幼児2人含む)を乗せて午後7時4分に再出発した。
那覇には定刻より2時間50分遅れの午後9時50分に到着する見通し。

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