https://i.imgur.com/fHBIAe3.jpg

新型コロナウイルス感染症にかかった人の一部は、倦怠(けんたい)感や息苦しさ、嗅覚障害などの後遺症を経験する。内外の最近の調査により、頭の脱毛に悩まされる人がいることも明らかになった。

 国立国際医療研究センター(東京)のチームが退院患者に電話インタビューした結果、58人中14人(24%)の男女が脱毛を訴えた。症状は平均してコロナ発症の約2カ月後から始まり、回復者の脱毛持続期間は平均76日だった。

 チームの森岡慎一郎医師によると、コロナ後の脱毛はフランスなども報告しており、過去にエボラ出血熱の患者でも発症があった。ストレスなどのため通常より多くの毛髪が休止期に入ることで起きるらしい。森岡さんは「この種の脱毛症は回復することが多いが、コロナについて経過を予測するのは難しい。どんな人が発症しやすいのかと併せ、新たな研究で明らかにしたい」と話す。

 和歌山県も退院後の残存症状について患者アンケートを実施。回答者163人中12人(7%)が脱毛ありと答えた。

https://webun.jp/item/7711618