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 新型コロナウイルス感染者と接触した疑いをスマートフォンに通知する接触
確認アプリ(COCOA)を巡り、8月下旬、福井県の敦賀市職員59人が通
知を受けたのは、アプリ利用者同士の距離や時間の計測に使われる近距離無線
通信「Bluetooth(ブルートゥース)」に原因がある可能性が浮上し
た。厚生労働省はアプリを改良し9月8、9日に修正版を配信した。

 敦賀市によると通知は8月23〜25日、16部署の職員の個人スマホで確
認された。勤務場所は市庁舎の1〜4階にまたがり、出先機関も含まれていた。
感染者と接触したとされる時期に休みを取っていた職員もいたが、24〜26
日に全員のPCR検査を実施。陰性を確認した上で職場復帰した。

 ブルートゥースについて厚労省の担当者は、搭載されているスマホの機種の
性能や周辺環境などによって計測する距離や時間に差が生じるとし「検知に揺
らぎが発生する」と説明。しかしアプリの仕組み上、個人情報は確認できない
ため今回の問題の原因は特定は難しく、検証にも時間がかかるとしている。

 その上で、想定よりも広範な接触が検知されているのではないか、検知すべ
き接触が検知されていないのではないか、との疑いがある事例が敦賀市のケー
スを含め報告されたため、検知の仕組みを見直し、改良に至ったとしている。
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https://www.fukuishimbun.co.jp/articles/-/1165136