日本の子ども、健康なのに「精神的な幸福度」はワースト2位。高い自殺率の問題、改めて浮き彫りに

先進・新興国に住む子どもの幸福度を調査したユニセフ(国連児童基金)の最新報告書が、話題になっている。日本の子どもは、肥満の割合など「身体的な健康」では1位だったが、自殺率などから算出した「精神的な幸福」ではワースト2位だった。

どんな結果だったのか
ユニセフが9月3日に公表した最新報告書では、「精神的幸福」、「身体的健康」、学問や社会的な「スキル」の3つの分類で幸福度を算出。

結果、日本の子どもの幸福度は38カ国中、20位だった。

日本の子供は「健康」、でも「精神的な幸福度」は低い
日本の順位で特徴的なのは、子どもの肥満や過体重の割合、死亡率から算出する「身体的健康」では1位だったにも関わらず、15歳〜19歳の自殺率や生活の満足度からランク付けした「精神的幸福度」は最低レベルの37位だった、という点だ。

「スキル」では、日本のランクは27位。読解力と数学の基礎的学力では上位に入ったが、「新しい友達を作る」などの社会的なスキルの調査ではワースト2位だった。



若者の自殺問題 浮き彫りに
日本の若年層の自殺率の高さは、深刻な問題となっている。

厚生労働省の「自殺対策白書」(2019年度)によると、10〜39歳の各年代の死因の第1位は自殺だ。

15〜34歳の若い世代で死因の1位が自殺となっているのは、先進国では日本のみ。死亡率は他の国に比べても高い。

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https://www.huffingtonpost.jp/entry/story_jp_5f5056e6c5b62b3add3bbdac