中国「食べ残し禁止令」は今秋の食料危機への注意報(JBpress)
https://news.yahoo.co.jp/articles/e997120ddf572af41a12c2ec06752d6b9e9703e3

前略

日本農業新聞(2019年9月22日付)によると、中国の国家統計局の発表では、2018年末の豚の飼育頭数は4億2817万頭で世界一。
それがアフリカ豚コレラの蔓延で、少なくとも1億6000万頭以上の飼育頭数が減ったと推察される(アメリカ農務省の分析では、1億8000万頭)。
大量に死んだ豚の始末に困った養豚業者が、道端に放置してしまう例が後を絶たなかった。

中国の2018年の豚肉生産量は5403万トンで、年々輸入が増えているが、世界の豚肉貿易量は800万トンしかない。
もし中国が輸入拡大して豚肉の大量輸入に走れば、世界中で豚肉不足が起きてしまう。

今年、そのアフリカ豚コレラが再発生しているのだ。しかも豚熱(CSF)、鳥インフルエンザも流行中だ。
豚肉の生産量が40%以上減少したことで、鶏肉、牛肉の需要が高まり、食品全体の価格が2割から5割も高騰している。

■ 海外からせっせと食料を買い集める中国

アメリカ農務省は、7月10日から16日までの間に、アメリカから中国へ輸出した豚肉、トウモロコシ、木綿、大豆、米などが、
総額約319億ドル(3兆4715億円)に達したと発表した。トウモロコシに限ってみれば、7月10日、中国は13億6500万トンを購入したのに続いて、7月14日にも17億6200万トンを購入し、
貿易取引額としては過去最高記録を達成した。それ以外にも、大豆、ソルガム、米などを、アメリカから“静かに”買い集めているという。

米中経済戦争のさなかにも関わらず、中国はせっせとアメリカから食料を輸入しているのである。もはや中国の食料不足は明らかだろう。

関連ソース

栃木・足利市で子牛6頭窃盗、群馬・前橋でも子豚約170頭盗まれる|TBS NEWS
https://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye4060484.html