総務省が5日発表した住民基本台帳に基づく東北6県の人口(外国人含む)は、2020年1月1日時点で前年比1.01%減の875万3378人だった。
秋田の人口は98万人と、記録が残る1968年以降で初めて100万人を割った。

各県の人口を年齢別にみると、総人口に占める15歳未満の割合は秋田が9.81%で、全国で唯一10%以下となった。青森は10.68%で秋田に次ぐ低さで、
岩手が11.18%、山形が11.43%と全国下位10県のうち4県を東北勢が占めている。

一方、総人口に占める高齢者の割合は秋田が全国最高の36.55%だった。山形(33.11%)、岩手(32.82%)、青森(32.71%)も全国上位10県に入っており、
東北では他地域に比べ急速に少子高齢化が進んでいる。

市町村別に人口の増減をみると、仙台市は前年から1475人増やし、東北の全市町村で最も多かった。宮城県名取市が653人、
岩手県滝沢市が160人、山形県東根市が142人それぞれ人口を増やした。一方、人口が最も減ったのは青森市で、3299人減だった。

出生数から死亡数を引いた「自然増減数」は、東北の市町村で唯一、宮城県富谷市のみが32人の自然増となり、他の市町村はすべて死亡数が出生数を上回った。
自然減が最も多かったのは福島県いわき市で、2199人減だった。

日本人住民の「自然増減」の減少率は秋田県が最も高い1.11%だった。岩手(0.872%)、青森(0.871%)、山形(0.85%)と全国の上位4県が東北勢だった。
日本人住民の転入者数から転出者数を引いた「社会増減」の減少率でも、宮城を除く東北5県が全国上位10県に入った。

外国人の人口は東北6県で10.8%増の6万5610人だった。青森と岩手、宮城では伸び率が10%を超えた。外国人の人口は宮城が最多の2万3610人で、秋田が最少の4302人だった。

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO62326330V00C20A8L01000/