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スポーツジムや図書館などの施設の閉鎖・短縮営業などもあり、「コロナ以前」に比べて家にいる時間は圧倒的に増えたはずです。

こうしたなかで急増しているのが、騒音やゴミ出しなど、集合住宅での隣人同士のトラブル。特に自粛期間中は必要以上に神経質になっている人も多く、ちょっとした生活音や隣人のマナーが思った以上の大惨事に発展するケースも多発しています。

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逆の立場ではどうでしょうか。Aさんとは反対に、ちょっとした物音がきっかけで、隣人から嫌がらせを受け、それがエスカレートすることもあります。首都圏のマンションに住む独身のBさん(30代)は、緊急事態宣言が出る前の3月、友人数名を自宅に招いていました。

「たしかに友人と遅くまで話し込んでいましたが、不必要に物音を立てた自覚はありませんでした。すると翌日、玄関のドアに[〇〇(Bさんの苗字)、うるせえ!]と書かれた張り紙が貼ってあったのです」

Bさんはポストや玄関に表札を出していませんから、郵便物やBさんが出したゴミなどから、隣人はBさんの苗字を知ったものと思われます。

その後、Bさんは自粛期間中も、断続的に張り紙やピンポンダッシュなどの被害を受けます。ところがこのマンションには管理員が常駐しておらず、防犯カメラもエントランスにひとつだけ。住民の誰かが嫌がらせしているにしても、犯人がわかりません。

そして6月、久々に友人を自宅に招くと、今度は……。

「翌日家を出ると、ドアの錠前に爪ようじが2本刺さっていたんです。張り紙やピンポンダッシュでも気味が悪いのに、爪ようじとなると……。もし、その犯人と鉢合わせたら、直接なんらかの危害を加えられるのではないかと思い、不安になりました」

Bさんは警察に相談しましたが、「全戸聞き取り調査をするしかない」との回答が。犯人探しをしていると思われるとさらに嫌がらせがエスカレートするかもしれないと思い、結局何も対策できていないそうです。


2020.07.11
在宅勤務で、マンションでヤバすぎる「隣人トラブル」が急増している…!
資産価値が「急落」する危険性も
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/73841