石油元売りのキグナス石油(東京)は30日、ハイオクガソリンの宣伝で事実と異なる表示をしていたと明らかにした。
エンジンの異常燃焼の起こりにくさを示す「オクタン価」が過大だったほか、エンジンの汚れにくさを誇張していたとして、
子会社を含む同社のホームページの表現を5月までに修正した。

宣伝が不適切だったのは「α−100」ブランドのハイオクで、実際は99・5以上のオクタン価を「100」としていた。
また、エンジンの汚れをきれいにするなどとPRしていたが、「汚れをつきにくくする」と変更した。

キグナスは自前の製油所を持たず、ガソリンはコスモエネルギーホールディングス(HD)など他社から仕入れている。
コスモHDも29日、ハイオクの宣伝が不適切だったと明らかにした。

梶山弘志経済産業相は30日の記者会見で、両社を念頭に「消費者の誤解を招かないよう適切に対応してほしい」と忠告した。(共同)

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