大型連休突入を前に、岡山県の伊原木隆太知事は28日、同県内を走る高速道路を運営する2社に対し、多数の観光客が利用するインターチェンジ(IC)を5月2日から6日までの間、閉鎖するよう要請した。
伊原木知事は「帰省や観光などによる人の移動が想定され、(新型コロナウイルスの)感染拡大が懸念される状況にある」しているが、両社とも「対応は難しい」と事実上拒否している。

対象は西日本高速道路の山陽自動車道、中国縦貫自動車道、中国横断自動車道岡山米子線と同姫路鳥取線、本州四国連絡高速道路の瀬戸中央自動車道。

西日本高速の広報担当者は「人の移動をどう抑制するかは大変大きな問題」としたが、「高速道路などの幹線道路の通行を確保することが、物流を支える上で極めて重要。IC閉鎖を行うことは現実的には大変難しい」と回答。
本四高速も同様に「現実的には難しい」と同日岡山県に伝えた。

西日本高速によると、全国の高速道路の交通量は4月26日、前年の同じ日の25%まで減少している。
また2社とも29日〜5月6日、パーキングエリア(PA)などのレストランや土産物店の営業自粛を要請したほか、道路情報板で往来自粛を呼びかけ、防疫体制を講じている。

https://www.sankei.com/west/news/200428/wst2004280055-n1.html